情報発信とITエンジニアのキャリアに関する雑感
今日は珍しくゆるゆると主観丸出しで書くので、お気軽に付き合っていただければ。
このブログは、Japan APN Ambassador Advent Calendar 2020の7日目の記事になります。他のアンバサダーのブログはここから見れるよ!
Japan APN Ambassador Advent Calendar 2020 - Qiita
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APN Ambassadorってなんなんだ?
公式ページはこちら。実際に誰がAmbassadorやねんというあたりも、顔写真付きで確認できます。
もう少し、噛み砕いた日本語の情報はアドベントカレンダーのこちら。
APNとはAWS Partner Networkの略称です。 APN Ambassadors Programとは世界中のAPN Consulting Partnerから卓越した技術力を持ち、社外への情報発信(セミナーでの発信、Blogや書籍での発信)をしているメンバーが、日本のみならず世界中のAPNパートナーの中から選出されるProgramです。
引用:APN Ambassadorってなんだ? - Qiita
というわけで、AWSについての情報発信をがっつりやっているひとが選出されるという理解で間違っていないと思います。自分は、この2020のAmbassadorにめでたく選出いただいたわけですが、クラスメソッドという会社に入社した後、おもに情報発信でやってきたことを振り返ってみます。
ブログ本数 185
この記事執筆前で185本書きました。2017年9月にクラス・メソッドに入社して38ヶ月。月当たり4.8本ぐらいですね。ちなみに、クラスメソッドで見た場合そこまで多い投稿本数ではないです。もともと、あまり本数をガッツリ書いていくのが苦手なタイプなので、これからもあんまり変わんないかなぁと思います。
直近、半年ほどマネージャー業にかまけていたので本数が減ってますが、大分なれてきたので、今後は以前ぐらいのペースに戻る予定。
ブログを書く意味
自分にとってブログを書く意味ですが、最初は「この新技術を世の中に広くしってもらいたい」という、ある種の使命感を持って書いていたかと思います。が、クラスメソッドという組織のなかである程度ブログを書き続けていくと、自然に身体がブログを書かないことに気持ち悪さを感じてくるようになってきました。
技術インプットばかりが先行すると、アウトプットしないことに居心地の悪さ、収まりの悪さ、だしてないことに対するイライラが溜まってきて、いつまでも脳みそのワーキングメモリを逼迫し続ける感覚です。このままだと精神安定上も業務遂行上も良くないので、書かざるをえない。というサイクルが出来上がります。
なんか運動が習慣化すると「運動しないことに気持ち悪さを感じる」というところに近いのかもしれません。
最近の悩みは、やることの多さに対して物理的にブログを書く時間が確保できていないことにあり、その点で一時期不満をためていたこともあったのですが、今は現況を振返りながら、マイペースを保つことができています。
ブログのシェア状況
Developers.IOには、各ブログ記事のFacebok、Twitter、はてブのシェア数が計測されているんですが、トータルでみたときの数字はこんな感じです。
- Facebookシェア 7,761
- 1本あたり 41
- Twitterシェア 12,643
- 1本あたり 68
- はてブ 13,488
- 1本あたり 72.9
1本あたりの平均シェア数は、185本書いた累計でみてもめっちゃ多いと思います。もともとガジェットブログを書いていた流れも有り、思いっきり狙って書いていた時代もありました。シェア数=その記事の価値というわけではないのですが、自分がAmbassadorに選出いただいた理由の一つに、この打率の高さがあったのかなぁとは思ってます。
ここ1年ぐらいは、昔ほどあまり狙いにいって書いていません。もうちょっと自然体ですね。
ブログの書き方についてまとめたもの
恐らくブログの書き方そのものについてのブログを書いたことない?気がするんですが、社内向けに登壇したときの資料などはSpeakderdeckにあげています。自分が普段ブログを書く上で気をつけている内容などがもっさりあるので、気になる方はこのあたり見ていただければ、ハマコーが普段何を考えてブログ書いているかがわかるかと思います。
思い出深いブログ
主に初期に書いたブログで、思い出深いものを振り返ってみます。
ジョインブログ。全てはここから。めっちゃ下書きかいて準備したのを思い出します。
一発目の技術記事。一発目のわりには、「CloudFormation 入門」の検索ワードで長年一位と、個人的にめっちゃ好きな記事です。CloudFromationは老舗のサービスで、今でも頻繁に機能追加がされていますが、こういう時代を超えて読み続けてもらえる記事を書く喜びも非常に大きい。
2018デブサミの「KARTE」についてのレポート記事。プレイドさんはこのときから、マルチクラウドの先頭を突っ走っていたのが非常に印象的です。マルチクラウドってよくキーワードででてきますが、ホンマにやるのはめっちゃ大変やで!とつたえるとき、よくこの記事を引用してます。
同じく2018デブサミのサーバーレスについてのレポート。今はすっかりtoriでコンテナが定着した原さんのセッションなのですが、このころはサーバーレスネタに喋っていたのを懐かしく思い出します。
「入門監視」の書評。書評のくせにこれだけはてブ(894)ついたのは驚きでした。それだけ書籍のパワーが凄かったのは間違いなく、書籍のパワーに預かることで、ブログもこれだけ拡散されるんだなぁと思ったのが印象部かかった。
ギコネコの意味
(祭) ∧ ∧ Y ( ゚Д゚) Φ[_ソ__y_l〉 マツリダワッショイ |_|_| し'´J
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意図しているのは、冒頭のリード文と本文の区切りを明確にしたいためです。自分は普段ブログ書くときリード文の書き方については、ほぼ型にはめた書き方をしてますた、そのリード文のオチにいれることで、「あぁ、こっから本文か」というのが雰囲気として読者に伝われば良いなと。
あと、入れ始めたら途中でやめられなくなったのと、これがあることで「あぁ、あのハマコーの記事か」と一部の人に思ってもらえれば、それで良いのかなと。凄い適当なブランディングです。
登壇 27回
あんまりちゃんと数えてないですが、Speakerdeckにそれだけ資料があったので、まぁそれぐらいやっているのでしょう!
登壇する意味
登壇は面倒くさいです。ブログ10本ぐらい書くパワーを使うのですが、アウトプットの影響力や自分の技術力アップの観点でも、登壇はブログの10倍以上の威力があると思っています。
「喋る」というところにフォーカスすると、ブログを書く以上に自分のなかでその技術に対して腹落ちして納得して構造を理解して他人に伝えないといけない。さらに、登壇は情報発信だけではなく「聞いてくれる人が動いてなんぼ」だと思っているので、その魅力であったり使うことの意味まで含めてトークを準備する必要があります。
言ってしまえば、技術力だけではなくある意味セールストークまで含めて洗練させることができるので、登壇という機会は、そういったエンジニアの総合力を鍛える意味でも非常に有用なコンテンツかなと感じてます。
登壇するときに考えていること
こちらに書きました。これは、社内イベントだったので、他に藤村と塩谷という登壇の猛者たちと企画したのですが、その登壇ポリシーが三者三様だったのも、めちゃくちゃおもしろい体験でした。
登壇スキルを高める上で一つおすすめコンテンツをあげるとするとこちら。自分が受けたときはオフライン開催でしたが、書籍含めものすごく参考になりました。
思い出深い登壇
自分、クラスメソッドに入社するまで特に外部での登壇経験とかほぼなかったです。ので、そんなにこだわりがなかったのですが、自分の転機となった登壇は確実にこれ。めちゃくちゃ準備して全身全霊でしゃべったことで、このあと、「コンテナハマコー」というブランドを確立できたのは良かったでごんす。
その他情報発信
機会をいただき、本を書きました。なれてないのでめっちゃ書くの苦労したんですが、情報発信としての一形態としての書籍も引き続きやっていきたいすね。
クラスメソッドで情報発信するということ
クラスメソッドは、累計4名がAPN Ambassadorに選出いただいているのですが、この会社で情報発信するのはめちゃくちゃ楽です。
この楽という観点は意外かもしれませんが、もう少し掘り下げて言うと「情報発信について一切の制限がない」ということですね。
ブログについても登壇についても事前レビューが必須なものは一切なく、様々な企画やイベントについて、全て現場主導でやることが基本になっているので、そのあたりの調整で煩わしさを覚えることがまったくなく会社としてのカルチャーや方向性が、自分のやりたいことにマッチしているんだなぁと常々思っています。
レビューが必須じゃないと言いつつも、誰もレビューしてくれないというわけでは決してなく、ブログにしても登壇にしても事前確認やリハーサルに付き合ってくれる同僚は山のようにいるので、そのあたりも恵まれた環境だなと思います。
なにはなくとも自分ドリブンでやりたいようにやれる環境、一度ハマれば病みつきです。また、Developers.IOという、国内最大規模のオウンドメディアでブログを書くことができるということも、魅力の一つですね。
情報発信は最初は利他的に。でも続けるなら利己的に
情報発信において自分が意識している点は、「苦しくなるような情報発信はやらない。情報発信は自分にメリットが何となくあるなぁと感じるぐらいがちょうどよい」ということです。
情報発信って、その言葉だけ聞くとどうしても奉仕活動というか利他的な行為に聞こえるんですが、ある程度情報発信を続けていて感じるのは、それがかなりの部分「自分に返ってくる」ということです。それは、社内外からのツッコミによるさらなる知見であったりとか、ブログや登壇に関連した仕事の話であったりとか、職務経歴書で書ける内容が増えたりであったりとか、何かの企画に誘ってもらえるとか。
情報発信を初めてみて、すぐにはそういうメリットを感じること少ないかもしれません。ただ、しつこくアウトプットを続けていく中で、スルメのようにじわじわと、それらのアウトプットがパーソナリティに紐付いて、自分の血肉になっていくのが実感できるタイミングが必ず来ます。
もちろん、一つ一つのアウトプットに手を抜かないというのが前提にありますし、広くわかりやすく伝えるためにはそれ相応の工夫やそのための努力が必要です。最初はしんどいですが、それらの工夫がまたエンジニアとしての総合的な実力アップの一つになっていくのも事実。
そういう実感がわけばしめたもの。エンジニアライフの中で、アウトプットを主体としたキャリア形成が自然と組み込まれるので、日々の仕事の方向性とキャリアアップの方向性が合致することによるやる気というか、レバレッジのきかせ方のサイクルが回り始めます。そういったことを意識しながら日々の業務を続けていく中で、自然とAPN Ambassadorに選出いただけるようなプレゼンスが出せていた感触です。
逆説的に言うと、最初から「APN Ambassadorを目指すぞ!」という考え方だと辛かっただろうなぁと振り返って感じます。
2021のAPN Ambassadorの方に向けて
というわけで、入社以来3年ちょいの自分の情報発信を簡単に振り返ってみました。もともと自分の事を書くのが苦手なタイプなのですが、一例としてハマコーがやってきた内容をみていただきつつ、「Ambassadorになるってこんな感じの人もいるんだなぁ」と感じていただければ幸いです。
それでは、今日はこのへんで。濱田(@hamako9999)でした。